2016年7月26日火曜日

壱、混沌出世 大鳳慈悲 / 壱章の始まり

壱章は「神に選ばれた人の殺された物語」と書こうと思います。
副タイトルは「誤ったこの世界と戦い続ける」です。
-
序章の続き

朝の太山(たいざん)は、
雲に呑まれ、
日が差さないために、
霧が濃く、
水気が漂い、
真っ白くなっている。
山頂は、
妙に静かな様子である。

静かなところに、
ぴゅーぴゅーと、
空気が鋭く裂かれた音がした。
音の元を辿っていくと、
銀色の閃光が目に入る。
それが、
一人の少年が剣を舞う様子である。

少年の顔は閃光に囲まれ、
よく見えないが、
その剣はおおよそ三尺以上の長剣であり、
銀色の刀身に、
寒光を放っている。

少年の舞う剣は、
もっと速くなった。
鋭い波動は
風に挟まれ、
ひらりひらり、
木の葉が散らされている。

剣風とともに舞い散る葉と塵。
少年の周囲に、
時に銀光、
時に土に呑まれ、
ごろごろ、
石ころは風圧に晒される。

ふと、
銀光が輝き、
舞う葉と塵は竜巻となり、
天の彼方へ飛び去った。
少年は六十四式の太極剣法(たいきょくけんぽう)を演じ切った。

「平(へい)、随分と成長したな。」
と、一人の老人が笑い、語った。
「師匠の足元にも及びません。」
と、少年が老人に頭を下げ、返事をした。

つづく

零、四象和合 仙人降臨 / 序章後編

「老師はどなたじゃな、わしには見覚えがありません。」
「貧道(ひんどう)はあの山から来た。お孫さんに贈り物がござる。」
と、その老人が遠い山を杖で指した。

村長が、
その杖の先を沿い、
窓から眺め、
月の光に照らされ、
星の下にある山の影は、
高く、険しく見える。

すると、
村長の顔が不思議な表情になった。
「まさか、
老師は太山(たいざん)の
「雲上行(うんじょうこう)」酔月道人(すいげつどうにん)なのかね。
わしは目が利かぬのじゃ。」
(莫非道長可是居於太山上的「雲上行」醉月道人,老夫可真是有眼無珠。)
「貧道のことでござる。虚栄心から名乗るに及びませぬ。」
(正是貧道,虛名不足掛齒。)

酔月道人と言えば、
まずは、
太山から説す。
太山という山は、
宇宙万物が混沌してる状態で、
初めて現れた巨人のハンコの、
死骸の頭で形成されたものである。
千万年の月日を経て、
太山は天地の霊気を吸う。
従い、
修道する人は、
徐々に太山に集まっておる。

酔月道人は二十歳のころ、
この塵俗に飽き、
両親の葬式をきちんと果たすと、
一人で太山にて修道を始めていた。

「この子はシユウの生まれ変わり、
この世に痛みを与えようとし、
再び、
この世に転生した。
ゆえに、
貧道は全身全霊を尽くしても、
惨劇を防ぐべきでござる。」
と、酔月道人は目を顰め、額に皺ができた。

すると、
酔月道人は袖の中から、
一つのものを出した。
「これは貧道が十数年の月日を経て、
太山の精気を注いでいたものでござる。
いざとなれば、
この子の運命を変えるかもしれん。」
と、酔月道人は不安な口調で話した。

いったいこれはどんなものですか。

つづく
-
Judaさん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/193474792427372748096553565947518111440

2016年7月25日月曜日

零、四象和合 仙人降臨 / 序章中編

村人がついた時、
その小部屋の内には、
妙な香りが漂っていた。

それが、
白檀の匂いなのか、
或いは、
蘭の香りなのか判らない。
ただ一つ判ることがある。
それが嗅いだことのない、
匂いなのである

「村長様、元気な赤ん坊ですね。おめでとうございます。」
と、召し使いの女の子が言った。
「よく見ると、村長とよく似ていますね。」
「そうですね。きっと立派な男になりますよ。」
と、まわりの村人がまた騒がしくなった。

村長は周りを構わずに、
召し使いから、
孫を渡され、
慎重に抱き、
赤ん坊の顔を、
じっと見ている。

目も、耳も、鼻も、口も、
すべては整っていて、
眉毛が厚く、
目が大きい。
それに、
手も、足も、
力強く足掻いている

しばらくの間、
村人も、召し使いも、娘でさえ、
目に入っていない。
ただただ口を閉めることすらできないほど笑っている。

「玉(ぎょく)、わが凡家(ぼんけ)の子が堅実に暮らすように、わしが凡步平(ぼんほへい)と名付ける。どうだい。」
と、娘の名を呼び、村長が言った。

玉は微笑み、
一言も出なく、
ただ寝台で赤ん坊を見つめている。

突然、
「いい名前じゃ」
と、門から一人の老人が入ってきた。

その老人は髪も髭も真っ白く、
木の杖を右手に持ち、
身には緩く、素朴な道袍を着ていた。

つづく
-
Judaさん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/58409416776298966220542693064303953840

2016年7月10日日曜日

台湾人の僕が「一つの中国」に関する思い

最初に言うが、
台湾人として生まれたのは、
誇り高いことだと思う。

我々の先祖は「閩南裔台灣人」*1 と呼ばれ、
先祖たちは、
17世紀以降、
中国の福建省から
台湾に大量移住し、
原住民*2 と通婚した。
故に、
今の台湾人がいる。

我々台湾人は、
紛れもなく、
漢人の血統を受け継ぎ、
昔ながらの高貴な中華文化を継承した。

そして、
日本統治時代、
日本の文化の影響を受け、
融合した。

今の台湾人は、
日本語ができなくても、
日常会話では、
日本語の単語*3 を、
よく使っている。

僕は、
多彩な文化を持つ台湾人が好きだ。

だが、
1945年、
国民党が来た。
我々台湾人は、
中国語しか話せなくなった。
台湾語を使うと、
必ず、
方言札を掛けられるようになってしまった。

また、
国民党が台湾にあるせいで、
中国共産党は国民党を潰すため、
台湾に圧力をかけている。

僕は、
中華民国が自分の国だとは認めない。
共産党による中国は、
なおさら、
認めるわけにはいかない。

僕が望んでいるのは、
70年前、
日本によって統治していた台湾。
或いは、
国民党に干渉されずに、
台湾人民が、
自分の手で作る「台湾国」である。

だから、
今の僕は、
自分の国がないさまよい人だ。

このさまよい人は、
「一つの中国」について、
何のコメントもしない。

何故なら、
これは共産党と国民党の争いだからだ。
台湾人の僕には関係のない話である。

*1 https://zh.wikipedia.org/wiki/閩南裔台灣人
*2 https://ja.wikipedia.org/wiki/台湾原住民
*3 https://ja.wikipedia.org/wiki/台湾語#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E8.AA.9E.E7.94.B1.E6.9D.A5.E3.81.AE.E8.AA.9E.E5.BD.99
-
dekkaHommaさん、奇天烈さん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/14997823683196842586841109493099432908

2016年7月9日土曜日

台湾は悪口で挨拶

見出し詐欺だと思ったら、
甘いですよ。

教科書に書いてある挨拶言葉は、
吃飽沒」などの話だと思います。
(直訳は「お腹いっぱいか」だけど、
本当の意味は「お元気ですか」。)

ですが、
若者やおっさんなどは、
ふざけて、
你怎麼還沒死
てめぇ、まだ生きてんのかよ!?
或いは、
幹你娘
おまえのかあさんとやる
などの言葉を、
挨拶言葉として使っています。

こんな状況に、
既に慣れていて、
優しい言葉で挨拶すると、
気まずくなるかもしれないと思います。

幹你娘」という言い方は、
悪口の中でも、
最も酷く、侮辱的な言葉です。
何故なら、
中華文化で、
親孝行は一番大事なことですから。

でも、
皮肉なのは、
中国文化大革命紅衛兵が、
それと正反対な犯してしまいました
-
明日、
僕は中国の共産党が、
話した「一つの中国」について、
書き込みたいと思います。
楽しみにしていてください。
-
KawasemiHamiさん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/16839396912746327042347294167455927244

台湾の電車爆発事件について、十年前の事件を思い出した その1

先ずは、
台湾のマスコミ記事、
http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/new/20160708/903526/

これはとても残念な話である。
みんなが早く治るように願っている。

そして、
僕が最も知りたいのは容疑者の犯行動機である。

何故なら、
十年前の事件を思い出したからだ、
それは、
「白米炸彈案」という事件である。

2003年、台湾北部の、
あちこちのパブリックスペースに、
爆発物が置かれた。

11月13日に、
臺北市大安森林公園の男子トイレで、
爆発物が見つかった。

その上には、
「不要進口稻米,政府要照顧人民」
を輸入するな、政府は人民のための政府)
とかいてあった。

つづく
-
はポイントです。
理由、第二編にお楽しみにしてください。
第二編は張本人の楊儒門の動機について、
書き込みたいと思います。
-
ruzyさん、hibariさん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/323156783191648869905966055681845658670

台湾人の僕は中国語が嫌い

また見出し詐欺

中国語が嫌いとはいえ、
僕は台湾語漢文が好き、
嫌いなのは、
普通話だけ。

僕が基本的に、
コミュニケーションできる言語の、
(英語はへたくそ、勉強中なんだけど)
お気に入りランキングは、
1.漢文(文言
2.日本語(共通語)
3.閩南語(台湾語)
4.中国語(国語)(白話
(ぜひリンクを押してください)

何故なら、
格好よさだよ。
珍しければ珍しいほど格好いいよ。
語感というか、
発音というか、
自分でもよくわからない。

ただただ、
家族と話すときは、
必ず台湾語で話す。
日記を書くときは、
絶対日本語で書く。
好きな本は、
ほぼ漢文で書かれているもの。
いずれにしても、
中国語を使う気はない。

歴史的に見れば、
日本統治時代に、
(リンク押してほしい)
台湾人は元々、
台湾語や、
客家語や、
日本語などで、
コミュニケーションしていた。

だが、
1945年、中華民国が来て以来、
その”國語運動”のせいで、
(リンク押してほしい)
台湾人は、
ほぼ日本語ができなくなり、
若者も台湾語が喋れなくなり、
ただ、中国語しか話せないようになった。

多分このために、
僕は中国語が嫌いなのかもしれない。

実は、今でも日本に統治されてもよい。

台湾が好きだからこそ、
中国語を使わずに、
できるだけ、
台湾語で話すことが、
僕の流儀だ。

最後に、
漢字最高!
正体字に限るなぁ)
-
tanabata2720さん、A.Eさん、Masatoさん、1313さん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/230626719726768827302811785376447332593

2016年7月8日金曜日

勉強法、最強へ目指そう&僕の勉強史 その1

実は、この文章は見出し詐欺

https://youtu.be/BBaUGKegt6E
元々こんなテーマで書こうと思っていますが、
ちょうどこの動画が、
先に出ました。

僕自身が勉強が得意とは言えないのですが、
まあまあできるという感じですから、
その動画に基づいて、
勉強について、
ちょっとだけ書き込みたいと思います。

僕の高校時代は、
国語(中国語と漢文のこと)以外は、
まったく勉強したくなかったので、
学校でも国語の成績は常にトップでしたが、
英語、数学などの点数は酷くやばかったです。
従って、
偏差値の低い大学に通ってしまいました。・°・(ノД`)・°・

そこから、
環境の大切さを、
身に染みて感じています。
深く、心に刻んています。

あれは、
振り返れない黒歴史です。

授業のとき、
教室にいる人は、
(あえてクラスメートとは言いませんが)
携帯ばっかり触っていて、
或いは、放課後まで、
ずっと寝てる人もいます。
放課後、
翌日の朝まで、
外で遊んでた人もいました。
また、
ルームメートだった人も、
一日中オンラインゲームをやってばかりいました。

あんな環境で、
悪くならない方が難しいですよ。

つづく......

例の動画、

-
Crimonさん、Ruitxさん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/271589050235074669466317271323865370320

2016年7月7日木曜日

台湾で大人がよく言う話

台湾で大人がよく言うのは、
「学校は良いところでも悪いところでも構わないけど、
努力することが何よりも大切だ。」と。

けど、
それが正しいのは半分だけで、
自分自身の努力は欠かせないですが、
いい学校では、
その雰囲気から、
いい影響を受けるのは、
間違いない事実だと思います。

それに、
良くない学校には、
ライバルがいないので、
油断しがちなのも、
その一つの原因だと思います。

ですから、
いい学校に入ったほうがいいと思います。
-
Moominさん、RIEさん、Gen137さん、ataruさん、cherepashkaさん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/204024231736501366905108398421185134741

零、四象和合 仙人降臨 / 序章前編

深夜、畑からある声が響いた。
それはおっとりとした声。
響くと、
心が快く、ほっこりとした。
それがある動物の鳴き声かどうかわからん。
ただ、
その声を聴くのは、生まれて初めての快感となった。

村長によると、それが麒麟の鳴き声らしかった。
村長は六十代の年寄り、村の人々に尊ばれておる。
記載に、この村には千年以上、二度と麒麟の姿が現れたことはないそうだ。

そして、
今までと違う風が吹いていて、何故か妙に強かった。
木の葉ががさがさとして、騒がしい。
なのに、
この風に触れると、
心が直ちに落ち着き、頭が冴えるようになった。

ゆっくりと天を仰ぐ。
なんと、
一羽の鳳が空を飛んでいた。

道が騒がしくなった。
それが、村人たちの叫び声があたりに響いていたのである。
仕事中の人は手元の仕事を置き、睡眠中の人が睡眠を破り、集まる通りに向かった。
ただ、この奇妙な様子を見るためである。

ところで、
ある小部屋で、一人の妊婦が赤ん坊を生む寸前である。

突然。
東の森から、光が閃いた。
青く、強く。
一人の老人が目を顰め、瞑った。
何故なら、その光に映られた目が、少し痛めが感じる。
光が消えた後。
あっと言う間に、一匹の竜の影が天の彼方へ消えてゆく。
それが煙か何なのか、誰もが判らん。

村人の騒ぎが更に騒々しくなってきた。
しかし、
この時、
ある赤ん坊の泣き声がこの騒音を凌ぎ、村中に響き渡った。

漸く村人が静まり、次々と声の源へ。
その先は、村の真ん中にある村長の屋敷、生まれたのは村長の孫である。

つづく
-
masaさん、ujaraさん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/120540271912311169619676495142636653516

見出しで殺人

台湾には、
このような言葉があります、
”標題殺人” (見出し詐欺)。

よくわからないけど、
なんかすごい言葉に聞こえる。
と思わずにはいられないのでしょうか。

実は、台湾では、
マスメディアの間で、恣意的な報道が何年も続き、
その中でも”標題殺人” が特に酷いです。

報道の内容はまず置いておいて、
マスメディアの習慣として、
見出しでは、
人物や、企業などの揚げ足を取ります。
(内容は見出しより酷い場合もある)

例えば、
ある学者が台湾に来て、飛行機から降りたそばから、記者に取材されました。
「セックスワーカーについて、どう思いますか。」と問われました。

「台湾でもセックスワーカーいますか。」
翌日のニュースにはこう掲載されます、
《ある学者は台湾に着き、セックスワーカーいるのかと》

「興味がありません。」と言ったら、
《ある学者は台湾のセックスワーカーで、もう満足せず》

「......」(無言)だったら、
《ある学者はセックスワーカーについて、言葉さえ出ない》

「恣意的に報道すれば、訴訟します。」なら、
《ある学者はセックスワーカーのため、激怒》

ですから、
もう台湾のマスメディアを読むのはやめてしまいました。

日本でもこんなことありますか。
台湾のマスメディアについて、どう思いますか。
コメント欄で答えてください。

資料出所 :
http://ithelp.ithome.com.tw/articles/10137266
-
MarieさんとEmさん、
ありがとうございました。
改めて書き直しました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/174557983517804784052533819614027697872

2016年7月5日火曜日

僕の故郷、台南 My Hometown,Tainan

台湾に来る外国人は、
殆ど首都の台北へ行く傾向がある。
故郷の台南には、
外国人があんまり見られない。

台南には台北のように、
便利なMRT(地下鉄)がなく、
101のような高いビルもなく、
それでも、僕は台南が好きんだ。

中国語のほかに、
台南人は*閩南語でもよく使ってる。
僕自身の使う割合は中国語6:閩南語4って感じ、
中国語に閩南語を加えて話すのは、
普通の台南人の癖、
中国語だけで話すのは、
さすがに慣れてねぇよなぁ。

つづく......

*閩南語:公用語の中国語を除き、閩南語は台湾で最もよく使われる方言である。

2016年7月4日月曜日

僕について、このブログについて

こんにちは、
台湾台南市出身、
二十代の男性、
Hiro(ヒロ)と申します。

平成28年9月から、
大阪国際大学へ留学しに行きます。
留学生活で起きた細かいこと、
僕は隅々まで書き込みます。

ですが、
その前に、
気持ちの調整や、
自分の日常生活について書きます。

つまらないですが、
そもそも日記としてやってます。
見てくれる方々、
本当にありがとうございます。

日本語はまだ色々不足ですから、
遠慮せずに訂正してほしいです。