2016年8月18日木曜日

青臭い僕の一言

 もうすぐ社会人になる僕を振り返ると、中学校時代の自分を見て、懐かしくて、口元にちらっと微笑みが浮かびました。
 あの時の僕は、大人の世界の何もかも分かりませんでした。頭にあったのは、好きな子とできるだけ、喋りたいということです。
 その時の僕は、好きな子と手を繋げたら、夜は眠れないほど嬉しくなりました。そして、話すらできなくて、視線を交わすだけで、恥ずかしくて、その子から目を逸らしました。

 その頃から、おおよそ十年が経ちました。それにしても、好きな子に対する基準はあまり変わりません。良い子で僕と相性が合えば良いと思います。
 それに、今の自分は成長していないと感じます。好みの子と目が合ったら、やはり目を逸らさずにはいられません。二十一歳のガキといっても過言ではありません。
 好きな子に対して、変なことは考えていなくて、ただその子を守って、自分のすべてを捧げたいです。

 何もいらないし、そばにいるだけで、僕は満足します。
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sionさん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/53082982529107816568085708494025766241

2016年7月26日火曜日

壱、混沌出世 大鳳慈悲 / 壱章の始まり

壱章は「神に選ばれた人の殺された物語」と書こうと思います。
副タイトルは「誤ったこの世界と戦い続ける」です。
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序章の続き

朝の太山(たいざん)は、
雲に呑まれ、
日が差さないために、
霧が濃く、
水気が漂い、
真っ白くなっている。
山頂は、
妙に静かな様子である。

静かなところに、
ぴゅーぴゅーと、
空気が鋭く裂かれた音がした。
音の元を辿っていくと、
銀色の閃光が目に入る。
それが、
一人の少年が剣を舞う様子である。

少年の顔は閃光に囲まれ、
よく見えないが、
その剣はおおよそ三尺以上の長剣であり、
銀色の刀身に、
寒光を放っている。

少年の舞う剣は、
もっと速くなった。
鋭い波動は
風に挟まれ、
ひらりひらり、
木の葉が散らされている。

剣風とともに舞い散る葉と塵。
少年の周囲に、
時に銀光、
時に土に呑まれ、
ごろごろ、
石ころは風圧に晒される。

ふと、
銀光が輝き、
舞う葉と塵は竜巻となり、
天の彼方へ飛び去った。
少年は六十四式の太極剣法(たいきょくけんぽう)を演じ切った。

「平(へい)、随分と成長したな。」
と、一人の老人が笑い、語った。
「師匠の足元にも及びません。」
と、少年が老人に頭を下げ、返事をした。

つづく

零、四象和合 仙人降臨 / 序章後編

「老師はどなたじゃな、わしには見覚えがありません。」
「貧道(ひんどう)はあの山から来た。お孫さんに贈り物がござる。」
と、その老人が遠い山を杖で指した。

村長が、
その杖の先を沿い、
窓から眺め、
月の光に照らされ、
星の下にある山の影は、
高く、険しく見える。

すると、
村長の顔が不思議な表情になった。
「まさか、
老師は太山(たいざん)の
「雲上行(うんじょうこう)」酔月道人(すいげつどうにん)なのかね。
わしは目が利かぬのじゃ。」
(莫非道長可是居於太山上的「雲上行」醉月道人,老夫可真是有眼無珠。)
「貧道のことでござる。虚栄心から名乗るに及びませぬ。」
(正是貧道,虛名不足掛齒。)

酔月道人と言えば、
まずは、
太山から説す。
太山という山は、
宇宙万物が混沌してる状態で、
初めて現れた巨人のハンコの、
死骸の頭で形成されたものである。
千万年の月日を経て、
太山は天地の霊気を吸う。
従い、
修道する人は、
徐々に太山に集まっておる。

酔月道人は二十歳のころ、
この塵俗に飽き、
両親の葬式をきちんと果たすと、
一人で太山にて修道を始めていた。

「この子はシユウの生まれ変わり、
この世に痛みを与えようとし、
再び、
この世に転生した。
ゆえに、
貧道は全身全霊を尽くしても、
惨劇を防ぐべきでござる。」
と、酔月道人は目を顰め、額に皺ができた。

すると、
酔月道人は袖の中から、
一つのものを出した。
「これは貧道が十数年の月日を経て、
太山の精気を注いでいたものでござる。
いざとなれば、
この子の運命を変えるかもしれん。」
と、酔月道人は不安な口調で話した。

いったいこれはどんなものですか。

つづく
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Judaさん、
ありがとうございました。
http://lang-8.com/kakukangen/journals/193474792427372748096553565947518111440